小松菜にはミネラルが豊富

小松菜はカルシウムや鉄分などのミネラルが豊富です。これらはほうれん草よりも多く含まれています。ミネラル類は、人間にとって必要不可欠となる五大栄養素のひとつです。体の組織をつくる原料であり、体の働きを維持・調節する作用がある微量栄養素です。

 

人間の体というのは、その約96%が、炭水化物 (糖質)やタンパク質、脂質、ビタミン類など有機物や水分でできていますが、これらは炭素、水素、酸素、窒素で構成されています。そして残りの約4%はミネラル類 (無機質)で構成されています。

このミネラル類は体内でつくることはできません。つまり、食品やサプリメントで摂取する必要があるわけで、ただし、多過ぎても少な過ぎても実は健康の維持増進には良くない難しさがあります。バランス良く摂取するには野菜はやはりお勧めなのです。

ちなみにミネラル類は、地球上に存在している118種類の元素の中の114種類が該当しています。ミネラルの中で、人間の体内に存在し、栄養素として欠かせないのが必須ミネラルであり、現在13種類が必須ミネラルとなっているのです。

カリウムは、小松菜などの野菜や、芋、果物など植物性食品に多く含まれており、水に溶けやすい性質(水溶性)となっています。人間の体内には約100~150gあって、ほとんどが細胞中に存在しています。ナトリウムと深く関わっていて、体内のナトリウム排泄を促進する働きがあります。つまり、カリウムには高血圧を予防する作用が期待できます。

「鉄」は微量ミネラルです。レバー、赤身の肉や魚、そして一部の野菜に多く含まれています。人間の体内に約3~4gありますが、約70%は血液存在し、約4%は筋肉に存在しています。体は酸素を利用して生命活動を維持しますが、そこに働くので機能鉄と呼ばれます。残りの分は肝臓、骨髄で機能鉄不足に備えて蓄えられます。実は吸収率が低い栄養素となっており、かなり意識した摂取が必要です。