小松菜の基礎知識

 

小松菜は特に日本では人気のある野菜です。これはアブラナ科の野菜で、別名「冬菜・フユナ」、「鶯菜・ウグイスナ」、「餅菜・モチナ」とも呼ばれています。

 

野沢菜、チンゲンサイなどもそうですが、いわゆるツケナ類(アブラナ科の非結球葉菜)のひとつで、名前の由来は、江戸時代の初期に現在の東京都江戸川区小松川付近で品種改良されて栽培されたからだといわれています。

もともとの旬は冬で、耐寒性に優れています。冬に霜が降りた時や、強い冷え込みで葉が凍るような時でも枯れることはあまりありません。ただ需要も多いので現在では周年栽培されています。

更に最近では、農薬に頼らない病害虫防除、安定した生産のために、夏と冬を中心に無加温ハウスによる栽培も増えています。

 

種子が安定して入手できるうえ、栽培も容易で生育が速いのも小松菜の特徴です。暖かい時期は種まきから20日で収穫できます。春、秋の種まきでは90日前後での収穫です。

 

何と言っても特に関東地方では白菜と並ぶ冬の野菜の代表格です。東京風の雑煮といえば小松菜は絶対に欠かせない野菜でしょう。

 

他の料理ではほうれん草と似た使い方もされますが、小松菜独特のあっさりした味わいから、ほうれん草よりも用途は広いくらいで、アクも少ない扱いやすい野菜です。

 

味噌汁、鍋料理にもよく利用されますし、おひたし、炒め物等でも使われます。味噌や醤油による和風料理中心のイメージがありますが、バターやクリームとの相性もいいので洋風の調理にもピッタリあいます。しかも健康効果に優れています。