小松菜の栄養

小松菜の栄養素は厳密に含有量で見れば、ほうれん草に若干及ばないのですが、ビタミン類、ミネラルもどれをとっても非常にバランスが良く、栄養価も高い緑黄色野菜となっています。

 

小松菜の可食部100gあたりの成分(五訂日本食品標準成分表)を見てみましょう。

エネルギー:14kcal 水分:94.1g たんぱく質:1.5g 脂質:0.2g
炭水化物:2.4g 灰分:1.3g 飽和脂肪酸:0.02g 不飽和脂肪酸:0.08g
コレステロール:ゼロ 食物繊維:1.9g

ビタミン類では、

カロチン:3100μg E:0.9mg K:210μg B1:0.09mg
B2:0.13mg ナイアシン:1.0mg B6:0.12mg 葉酸:110μg
パントテン酸:0.32mg C:39mg

無機質類では、

ナトリウム:15mg カリウム:500mg カルシウム:170mg マグネシウム:12mg
リン:45mg 鉄:2.8mg

となっています。

 

特に小松菜は非常にたくさんのカロチンやビタミンCを含んでいます。β-カロチンは、抗発ガン作用、免疫賦活作用はよく知られている成分ですが、体内でビタミンAに変換されることで、髪の健康維持、視力維持、白内障の予防・改善効果、粘膜や皮膚の健康維持にも役立ち、喉や肺などの呼吸器系統を保護する働きもあるとされています。

 

ビタミンCはお馴染みのビタミンですが、抗酸化作用を持つ栄養素で、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。更には、肌にハリを持たせ、シミを予防する美容効果も女性には魅力的で、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果などもあります。また、不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸の4倍も含まれています。